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災害備蓄品とは

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目的は”保全”

備蓄品は【使われないことが最善】という不思議な分野です。特徴として「在庫が動かない」「ほぼ使われない」ということがあり、管理も保全が目的になっています。このため、年に1度、場合によっては数年に一度のケースもあると考えています。

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管理は大変…

避難所生活に欠かせない災害備蓄品は、発災時に迅速に使用できるよう日頃から管理が求められます。

しかし、限られた人員で何十か所の備蓄庫や膨大な量の備蓄品を管理するのは厳しいものがあります。

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備蓄品(1人当たり)

備蓄品には推奨されている品目や適正量があります。​​

・水:9ℓ(3ℓ×3日分)

・食料:9食(3食×3日分)
・毛布

​・乾電池・非常用電源

・懐中電灯

・衛生用品

・携帯ラジオ

・救急医療用品類

​・簡易トイレ      等

これらを従業員やお客様の人数分揃えるとなると、

莫大な量になります。

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品目の違い

必要最低限の備蓄品には概ね違いはありませんが、違いが発生する条件があります。

それは、近隣で発生予測のある災害の種類によってです。

例えば、火山噴火による災害では皮膚を守る服や防塵マスク、水害や津波による災害の場合は、雨具や止水板が必要といったように違いが明らかな違いが出てきます。

​その為、近隣で発生予測のある災害はどれなのか、その時何が必要なのかを想定することが重要です。

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管理方法

BAD:備蓄庫の奥から詰めている

​GOOD:賞味期限が早いものを手前にしている​

緊急時に取り出すときは賞味期限など気にせず、手前の物から取っていきます。他にも、品目が見える置き方や倉庫内の動線など、緊急時を想定して保管する必要があります。

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適正状態

災害備蓄品の理想の状態とはどのような状態でしょうか?

・備蓄品の量・個数・場所を全て把握している

・賞味期限チェックを定期的に行っている

・備蓄庫の清掃・整理・整頓を行っている

​当たり前のことのように感じますが、これらの事を

全て出来ている自治体・企業は多くありません。

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適切な処分方法

備蓄品は定期的に期限切れのチェックを行い、期限切れの備蓄品は誤って配布しないように適切に処分を行わないといけません。

現在の主流は配布ですが、それでも間に合わない場合は廃棄されます。

その為、SDGsが注目されている昨今では、期限切れ備蓄品の処分は大きな社会問題になっています。

この社会問題に弊社は、産官学連携の研究への参加や、フードバンク用のシステム開発などに取り組んでいます。

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